HRTと死亡率
出典は米国で最高位に権威ある医学誌 THE NEW ENGLAND JOURNAL OF MEDICINE 19.1997
上の表からも分かるように米国の大規模調査121700名参加の調査でも有意にホルモン療法をしている群のほうが圧倒的に死亡率は少ないのです。
全体の死亡者での相対危険率0.63は驚きですね。
1番心配されている乳癌でさえ、罹患率は微増するようですが、HRT使用群のほうが死亡率は少ないのです。
だからといって安心してはいけません。乳房・子宮検査は必要です。(特に最初にがんがないことを確認することが肝心です)
このThe New England Journal of Medicineのほかにも乳癌の死亡率とホルモン補充療法の文献は7編出ていますが、すべての論文が死亡率に関してはホルモン使用群のほうが少なく、高くなるという結果の論文はありません。
上のグラフは出典はOBSTET GYNECO 80.1992.SEP 256名の乳癌患者(平均年令55歳)のretrospective study.
CURRENT USERS(現在ホルモン使用者)の生存率がNEVER USERS(ホルモン不使用者)より高いことが示されています。
★残念ながら日本ではこのような大規模臨床調査は女性ホルモンに限らず、すべての医学領域で現在なされておりません。というより出来ないのです。臨床データは海外のものを参考にせざるを得ないのです。
★このような外国の調査に基づいて最近やっと厚生省に研究班が発足しています。
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