環境ホルモン(造語)と女性ホルモン
最近、ダイオキシンなど環境ホルモンがなにかと話題になっています。
そもそも環境ホルモンと誰が誤って訳したのか分かりませんが正しくは”内分泌攪乱物質あるいはホルモン攪乱物質”(Endocrine Disrupters, or Endocrine Disrupting Chemicalsの日本語訳)です。
そこでよく出てくる環境ホルモンの女性ホルモン”様”作用ですが、確かにホルモン攪乱物質には女性ホルモンに似た作用があることは事実です。しかし、化学構造式は全く異なり、別のものです。
更年期障害や避妊目的で使用される女性ホルモンは環境破壊を起こしません。
この問題は欧米ではずっと以前に解決済みですが、日本ではピル解禁時にピルが環境ホルモンになるのではと蒸し返され、そのために認可が遅れました。
ちなみに健康女性は古代からずっと毎日尿中にエストロゲン(女性ホルモン)を排泄しています。特に妊婦は大量に排泄しています。
下の図は性ホルモンと代表的なホルモン攪乱物質 ダイオキシンの構造式です。ダイオキシンのどこにも性ホルモンの骨格がないことは明らかです。