北海道のおみやげ(海産物)2

イカ

スルメイカ・ヤリイカ・ホタルイカ・ジンドウイカなど色々いますが、北海道で獲れる

イカの90%以上はスルメイカです。スルメイカは冬から春にかけて南日本の沿岸で

生まれた稚仔が暖流に乗って北上、北海道の沿岸には5〜6月頃から姿を見せます。

これが俗に言う「夏いか」で体も小さく身も薄い。さらに北上したイカ群は秋の中頃から

水温の低下とともに南下してきます。これが「秋イカ」です。体も大きく肉も厚くなって

います。最上のスルメはこの秋イカで作られます。

鮭(サケ)

 サケの仲間にはシロザケ・ベニザケ・ギンザケ・マスノスケ(キングサーモン)

などの種類があります。

北海道の沿岸で獲れるのはほとんどがシロザケで、一般には秋アジ・時シラズと呼ばれています。

食べ方は豊富で塩焼き・フライ・薫製・ルイベ(冷凍刺身)・飯寿し・石狩鍋・三平汁など

卵も筋子やイクラ(ロシア語で卵の意味)として賞味されます。

鱈(タラ)

極めてどん欲な魚でエビ・タコ・カニなど手当たり次第に食べ腹がふくれるので

「たら腹食べる」「やたらに食べる」などの言葉があるほどです。 

「マダラ」「ホンタラ」は身は淡泊でちり鍋が最高です。精巣は「タツ」「タチ」または

 「キクコ」と呼ばれみそ汁・煮付け・おでん種にして食べます。

「スケソウ」「スケソ」と呼ばれていますが正式名はスケトウダラは鮮度が落ちやすく

 魚肉ソーセージ・かまぼこに用いられます。凍干品はミンタイ(朝鮮名)・棒だら・

干しだらとよばれ保存食や珍味加工品にされています。

 卵巣は「紅葉子・スケ子」  

氷下魚(コマイ)

たらの仲間で語源はアイヌ語のコマエ(小さな音がする魚)コマイの別名カンカイ(寒海)も

サハリンのギリヤーク語のカンカツから由来したと言われています。

味は淡泊で塩干ししたコマイは酒の肴には最高です。

ウニ

かつてウニは道民のほとんどが食べず、昆布などの海藻をエサにしますので漁場の厄介者

でした。今は北海道のウニは全国漁獲の41%を占め第一位です。

北海道で主に食用とされるウニは、エゾバフンウニ(通称ガゼ・ガンゼ)と

キタムラサキウニ(通称ノナ)でバフンウニの方が味は上等とされています。

ウニで食用されるところは、生殖巣・(卵巣と精巣)です。

寿司種として食べるのが最高ですが、練りウニ・焼きウニ・蒸しウニ・等さまざまに加工

されて市場に出回っています。

帆立(ホタテ)貝

 ホタテの殻は右殻は深いので右殻を船、左殻は浅いので帆に見立てて帆立貝と言います。

 主にオホーツク海、根室や噴火湾沿岸で獲れ、養殖も盛んなため貝類では道内でもっとも

 多い漁獲量があります。ホタテで食用にするのは主として貝柱で 刺身・寿司種・塩ふり焼き

 ・フライ・干物・薫製など広い用途があります。